英語

幼児期は、英語を英語のままたっぷりと歌で。小学生になったら、発音をきれいにし、中学で習う構文を全部歌で覚えます。学校の英語の授業を嫌いにならず、なにより「小さな間違いは気にせずに、自分の意見を伝えたい子」に育てます。


英語のチャンネルをつくる


「英語は小さい頃から」と言われるのはなぜか知っていますか。

理由は、聴力です。
2才までの脳は、「ことばを理解する」ためにフル稼働します。

みなさんは、ざわついた病院の待合室で、雑音はザワザワと聞こえるのに、ご自身の名前を呼ばれたら「はっ」と気づきますよね。
それは、脳が雑音と、自分にとって意味のある音(名前)を聞き分けているからです。

2才までは、すべての音が同じように耳に入ってきます。
それを、どれが大事な音でどれが不要な音か、選び取る作業をします。

この時期に英語を聞かせていると、脳が「この子の人生には英語も必要なんだな」と判断し、英語用のチャンネルができます。
みなさんの中で、どれだけ勉強しても英語のヒアリングが苦手、という方は、英語のチャンネルができておらず、日本語チャンネルで英語を聞こうとするので、「ない音」が聞こえないんですね。

英語のチャンネルは、ことばとして認識されているのではなく、音として認識されています。

日本語と英語は、周波数帯が大きく違います。
脳に「英語の周波数帯も使いますよ〜」ということを教えておけばよいので、楽器の音でも代用できると言われていますよ。

だから、まずは、リトミックで毎週ピアノの音を聞いたり、歌を聞いたりして、英語のチャンネルをつくるようにしましょう。

これはわたしの考えですが、この時期は、母国語である日本語の美しさや親子のコミュニケーションのために、言語脳を使った方がよいと思います。
ですので、あまり早い時期からの英語はおすすめしていません。

ただ、わたしは、レッスンの中で英語やフランス語の歌を取り入れています。
それは、英語の勉強用ではなく、日本語と英語の歌ではリズムや拍子が違うので、たくさんの種類の音楽を知って欲しいから歌っています。

 


②歌の中で英語をたくさん覚える


5才〜小3のえいご1クラスでは、とにかくたくさんの歌を歌います。

「英語が苦手だった」
「大きくなってから、英語が話せたらどんなにいいだろうと思った」
「小さい頃から楽しく習えたらよかった」

こんな風に思っているパパやママは多いと思います。

それを理由に子どもに英語を習わせる前に、ちょっとだけ考えて欲しいことがあります。

皆さんは、英語を習い始めるときは「勉強の科目」としか考えていなくて、大人になってから海外旅行などに行くようになってはじめてこんな風に思ったのではないでしょうか。

だとしたら、その思いを子どもにそのまま当てはめるのはかわいそうです。
子どもは「英語が話せた方が人生は楽しい。そのためには今から始めるのがラク。」とは知りません。
英語と日本語の区別もつかないかもしれませんね。
たとえば、「きみがよ」を歌って聞かせても、きっと意味が分からないでしょうから、英語の歌と同じように「意味がわからない音のメロディー」だと思っているかもしれません。

だから、わたしは、もっと大きくなって、いざ「英語を勉強する」という段階になったときに、た〜〜〜くさんの言葉を「これ、知ってる!」「聞いたことがある!」となっているようにしてあげようと思います。

子どもは、ただ、たくさんの遊び歌を歌いに来るだけです。
歌で英語を知っていると、前後を文章のつながりで覚えられるので、単語をたくさん覚えるより、実際の会話につながりやすいと思いませんか。

 


②発音を日本語で解説して教える


小4〜中1の英語2では、フォニックスという指導法を使って、英語の読み方を教えます。

そのとき、舌の形や音の出し方、日本語の音とどう違うかを、日本語で説明して教えます。
子どもに分かるように伝えるのは得意です。

ミューレの子どもたちは、英語の歌の発音がとてもよいと褒められることが多いのですが、それは発声方法をていねいにかみくだいて教えるからです。

1年もすれば、中学1年生の英語の教科書を最後まで自力で読めるようになります。


③中学の構文を全部歌で覚えます


英語2では、中学3年間分の構文99文を全部、歌で覚えてしまいます。

わたしが作った曲で、全部で4曲あります。
イラストカードを見ながら歌うので、子どもたちは、あっという間に覚えてしまいます。

覚えたあとで、「どういうことを言っていると思う?」と意味を聞くと、だいたい近いところまで推測できています。
推測するって、語学を学ぶのにとてもたいせつです。

英語2から英語3にかけて、1文ずつていねいに解説します。
テストに出るほとんどの問題は、この99文を少し変更すれば解けます。


④文法をおもしろおかしく教えます


わたしは文法が大好きです。

文法を整理して、分かりやすく、面白おかしく教えてあげるのが得意です。

文法は、第二言語を理解するときに、母国語の助けを使って効率良く整理して学ぶのにとても役立ちます。

 


どうしたら英語が話せるようになるのか


英語教育について、わたしの考えをおはなしします。

わたしたち日本人が海外へ行ったとき、思ったことを英語で伝えられないのは、英語力がないからでしょうか。

もし、同じシチュエーションで、全員が日本語を話せたらどうでしょうか。

英語を話す場面はさまざまです。

海外旅行に行った先で、「おすすめのお料理はなんですか。」と聞くためかもしれません。
外国の人を相手に、仕事で「これは、若い人たちに売れると思います」と意見するときかもしれません。

いずれにしても、考えてほしいのは、「もし日本語なら堂々と自分の意見を言えるのかどうか」ということです。

もし、伝えたいことがないのであれば、いくら英語がペラペラでも意味がありません。

わたしは、英語を話すのにいちばん大切なことは、

「他の言語を使ってでも、伝えたいことがある」

ということだと思っています。

 

よく、「日本の英語教育はだめだ。いくら勉強しても話せるようにならない」と言われます。

わたしはそれは違うと思います。

なぜなら、わたしは中学1年生で初めてアルファベットを知り、英会話塾にも行かずに、公立中学、公立高校の授業だけで英語を習得したからです。

もちろん、習った範囲のことしか話せません。
アメリカ人とネイティブ並みにジョークを飛ばし合うということはありません。
でも、オーストラリアに留学したときも、アメリカに出張したときも、英語で困ることはありませんでした。

外国に興味があったので、話したいことは山のようにあったし、仕事には目的があったからです。
ここで聞いておかねば、伝えておかねば、と思うことがあったからです。
相手はわたしが母国語ではない言葉を使ってコミュニケーションを取ろうとしていることが分かっていますから、バカにしたり、「英語が下手だな。」と言われることは一度もありませんでしたよ。

それに、わたしは、音楽をやっていたから、相手の言っていることは知っている単語なら聞き取れましたし、英語の歌で学んだので、どちらかというと発音がきれいだったということも、英会話が苦手だと思わなかった理由になったと思います。

「なんとかしよう」という気さえあれば、海外旅行くらいなら、中学校で習った英語で誰でも話すことはできます。
ペラペラでなくても、伝えたいことがあり、聞きたいことがあれば、なんとかできるはずです。
旅行先での会話や友だちとの会話なら、それで充分です。

また、「学校で習った英語は堅苦しい」と言われることもありますが、日本語でも、仕事上の相手と話すときはきちんとした敬語を使いますね。

もし、子どもたちが英語が必要な仕事につき、海外の人を相手に仕事の話をしなければならなくなったときには、ていねいな言い方を知っているに越したことはありません。
堅苦しいから仕事が成立しないということはないはずです。

わたしの英語教育に対する考えは、

「なんとしても自分の意見を伝えたい」と思える子、親しくない相手でも臆せずに自分の意見を言える子、失敗を恐れない子に育て、学校で習う範囲の英語でなんとか会話しようとするように育てたら、それ以上の英語が必要になったときには自分で「さらに勉強しよう。」と思うでしょう。

それまでは、英語を聞ける耳ときれいな発音を育て、少なくとも学校の英語の授業が嫌いにならないようにしておくこと。

です。

 


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