愛着障害 子ども時代を引きずる人々

文豪や社会学者、音楽家などで、幼少期に親との関わりがうまくいかなかったケースとその後が挙げられています。

たいへん興味深いのは、愛着障害(幼少期の親との関わりが育ちに重大な問題を引き起こしてしまうこと)を起こすのに、遺伝子の要素が関係ある、ということ。

実際にさまざまな親子に接していると、親の関わり方に大問題があるように見えて、子どもにはさほど影響を与えずにすくすくと育つケースもあれば、とても賢い子育てをしているのに子どもが不登校になったり不安定な様子が見られたりするケースもあることに気づきます。

そこに「遺伝子の要素」が関係あると知ると、すべてが「親のせいとはいえない」ことが分かり、救いがあるように思います。

そして、その中でも、芸術や文学に「逃げ場」を見つけると、そこで発散することによって人格のバランスを取るという方法があるのだなと分かります。

難しい読み口の本なので、実際に子育てに悩んでいる方よりも、教育関係者におすすめします。